外部のエンジニアに入ってもらうと決まったら、すぐに戦力になってほしいと思うものです。しかし、迎える側の準備が足りないと、最初の数週間は、アカウントを待ったり、資料を探したりする時間で過ぎてしまいます。

業務委託のエンジニアは、稼働した時間や期間に対して報酬が発生することが多いため、待ち時間はそのまま費用になります。迎える前に準備しておきたいことをまとめます。

初日に必要なもの

アカウントと権限

ソースコードの置き場所、チャット、タスクの管理、開発に使うサーバーなど、仕事に必要なアカウントを初日までに用意しておきます。

権限は、仕事に必要な範囲に絞ります。本番のデータベースや、お客様の個人情報に触れる権限は、本当に必要になってから渡すほうが安全です。

パソコンの扱い

会社のパソコンを貸すのか、本人のパソコンを使ってもらうのか。本人のパソコンを使う場合は、セキュリティの決まり(画面のロック、ウイルス対策、データの扱い)を伝えておきます。

最初の1週間に必要なもの

システムの全体像が分かる資料

どんなシステムで、どんな部品でできているのか。完璧な設計書でなくても、全体の構成を描いた図が1枚あるだけで、理解の早さが大きく変わります。

開発の環境を作る手順

自分のパソコンで開発できる状態にするまでの手順です。この手順が書かれていないと、詳しい社員に何度も聞くことになり、その社員の時間も取られます。

迎えたエンジニアが手順書の通りに準備してみて、詰まったところを書き足してもらう。こうすると、次に迎える人のための手順書が育っていきます。

最初に取り組む仕事

最初から大きな仕事を任せるのではなく、範囲が小さく、システムの全体に触れられる仕事を用意しておくと、慣れるのが早くなります。小さな不具合の修正などが向いています。

決めておくこと

誰に聞けばよいか

分からないことがあったとき、誰に聞けばよいかを決めておきます。窓口がはっきりしていないと、遠慮して聞けずに時間がたってしまうことがあります。

依頼の仕方と報告の仕方

業務委託の場合、作業の依頼の仕方にも気をつける必要があります。社員と同じように細かく指示を出し、働く時間を管理すると、契約の実態が問題になることがあります。成果と期限で依頼し、進め方は任せる形を基本にします。

報告の頻度と方法も決めておきます。毎日の短い報告なのか、週に一度のまとめなのか。

契約の範囲

何をお願いする契約なのかを、エンジニアと社内の担当者の両方が理解しておくことも大切です。契約に含まれない仕事を、その場の流れで頼んでしまうことを防げます。

迎える前に用意しておくもの
いつまでに 用意するもの
初日 仕事に必要なアカウントと権限(必要な範囲に絞る)、パソコンの扱いの決まり
最初の1週間 システムの全体像が分かる資料、開発の環境を作る手順、最初に取り組む小さな仕事
事前に決める 誰に聞けばよいか、依頼と報告の仕方、契約の範囲

最初の面談で確かめておくこと

入ってもらう前に、本人と短く話す時間を取っておくと、初日がスムーズです。得意な分野、これまでの経験、働き方の希望(連絡がつきやすい時間帯など)を聞いておけば、最初の仕事を選ぶときの参考になります。